【展覧会情報：特別展第Ⅲ期「人・道・祈り―紀伊路・伊勢路・大辺路をゆく―」】

和歌山県立博物館では年間を通して

様々な展覧会が開催されています。

ここでは現在開催中の展覧会を紹介していきます！

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和歌山県立博物館では、現在、

特別展「聖地巡礼―熊野と高野―」第Ⅲ期展示として、

「人・道・祈り―紀伊路・伊勢路・大辺路をゆく―」

と題した展覧会が開催されています。

　前期：～11月4日（月・祝）

　後期：11月6日（水）～11月24日（日）

この展示では、熊野三山や高野山といった霊場をつなぐ

“道”

を取り上げるとともに、

それらの沿道に所在する寺社・霊場とその名宝の数々を紹介しています。

ぜひ旅人気分で、博物館で紀伊半島の“霊場めぐり”をしてみませんか！？

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注目の道①

　～ 紀伊路・中辺路 ～

熊野参詣道の紀伊路・中辺路沿いには、

熊野の御子神を祀ったとされる王子社をはじめ、

西国三十三所霊場第二番札所の紀三井寺（和歌山市）・

地蔵峰寺（海南市）・得生寺（有田市）・興国寺（由良町）・

道成寺（日高川町）・鬪雞神社（田辺市）など様々な寺社があり、

室町時代以降の旅人たちは、これらの寺社に立ち寄りながら

熊野参詣や巡礼をしていました。

ここでは、昔の旅人たちも見たであろう、寺社の名宝の数々を紹介します。

博物館でブラり霊場めぐりの旅を堪能してみてはいかがでしょうか。

重要文化財の「道成寺縁起」（所蔵：道成寺）は、

前期に上巻・後期に下巻を展示しますので、

ぜひどちらもお楽しみください！

注目の道②

　～ 大辺路 ～

大辺路は紀伊半島西部の海岸沿いに、田辺から那智山・新宮ヘと向かう道です。

勾配もある厳しい道ではあるものの、海岸を見ながら行く風光明媚な道で、

江戸時代に旅した人は「無双の絶景」とも評しています。

そんな大辺路の雄大な自然と風景に触れ生み出された美術作品や、

沿道の信仰の様相について紹介します。

「奇想の画家」のひとりとして国内外から注目を集めている

長沢蘆雪

が、紀南の寺院に数多く残した作品を、

ゆっくりと楽しんでいただける貴重な機会でもあります。

猿・虎・牛・獅子・スズメなど、個性的な動物たちが大集合！

こちらも前期と後期で展示替えがありますので、ぜひお見逃しなく！

注目の道③

　～ 伊勢路 ～

室町時代以降、庶民による伊勢参宮と西国巡礼が盛んになります。

そして、伊勢参宮後に熊野へと向かう道として、伊勢路は本格的に

利用されるようになりました。

伊勢路の歴史とともに、伊勢参宮・西国三十三所巡礼・熊野参詣など、

複雑に絡み合った信仰と参詣の文化を紹介します。

伊勢路を知ることで、紀伊路・中辺路、大辺路の性格や魅力についても

あらためて発見していただけたらと思います。

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祈りを込めて霊場に向かう人々が辿った道。

でも実際に歩くのは、

現代ではかなりハードルが高い……、かもしれません。

ということで、

熊野三山や高野山・伊勢神宮といった「霊場」と、

その名宝の数々を、

ぜひ和歌山県立博物館でゆったりとめぐってみてください！